賢い犬にするには


なぜ問題行動がおきるのでしょうか


保険所で処分される犬の多くの理由として 問題行動があります問題行動のなかでも権勢症候群
(いぬのわがまま化)
これは飼い主の言うことをきかなくなり唸る、吠える、咬むなど飼い主の手に負えなくなるケース
です。
この問題行動で悩ませられている飼い主を近年増加傾向にあります。

この原因は人が犬という一個の生態を十分に理解していない為です
一緒に生活していく上で 相手を知るという一番重要なことがかけているのではないでしょうか


犬は群れを形成する動物で 群れにはリーダーが必要です ここからリーダー=αとします

αを頂点とした群れの順位つけはとても大切です。人間社会に来た犬にとり現在の群れは家族です。
犬は人間と生活していると理解しているのではなく、母犬、兄弟という群れを離れ、新たな群れに
加わったと考えています。
私たちの家庭に来たその日から 私たちの仕草、動きを読み理解し、私たちが意識しなくても
私たちの仕草、行動が犬に新たな群れのルールを教えておりますし、犬も群れの中での自分の順位
力の及ぶ範囲の確認をとっているのです。 これは本能です。
従って 私たちは 犬にわかるように私たち人間が群れのαであることを生活の場面、場面で伝える
必要があります。
犬が群れの中で立場を理解しαをαと認め 信頼すれば、犬は行動の指針をαに置くことになります。
このように私たち人間がαであるという人と犬との関係の在り方を生活のなかでひとつひとつ示して
いくことです。
信頼できるαを見つけられない犬は、自分が安心して生活為に様々な行動を取り始めます。これが
人間には問題行動と受け取られますが多くの場合、人間が信頼にあたるαである事を犬に示さないか
気付かぬうちに犬がαであるということを 私たち人間が犬に答えてしまっている結果なのです。

多くの問題行動の根底にはこの「人と犬との関係の在り方」 犬のαに対する認識の問題が在るので
す。

良いαになる具体的な方法


飼い主に注目させ犬のいいなりにならない

犬の注意を引き付ける事はコミュニケーションの第1歩ですので 初めはちょっとでも目があったら
同時に名前を呼び褒めます。
名前を呼ばれたら何か良い事があるからすぐに飼い主を見ると犬が考えるようにします。
犬が撫でたり、抱っこして欲しいと要求してきたら まずお手 お座りなど簡単な号令に従わせてから
要求に答えてあげる事で 号令を出す側 従う側をはっきり示す事になります。

食事は飼い主が管理し 飼い主が先

自由給仕はやめ 一日2回(子犬はもっと)で 15分から30分位で中身が残っていても
食器はかたずけます。
食事は数分でもかまわないので飼い主が先に食べ その後に犬にあげます。
おねだりに決して屈してはだめです。
もし 無視できない状況でしたら 犬が物理的に近つけない状態にします。

遊びを管理する

犬とコミュニケーションをとるには今まで以上に遊んであげるのも重要ですが、飼い主は犬に
遊びのルールをはっきりと示す必要があります。
犬が遊ぼうと誘った時はまず簡単な号令をだし それに従ったご褒美として遊びを開始し、終わりも
犬が疲れたからでなく 飼い主のペースで終わりを決めます。

マーキング行動をやめさせる

この行動は自分のテリトリーを示し他者にそれを知らせるコミュニケーションの道具の一つですが
これを許していると ますますテリトリーを守るようになり 主張するようになります。
庭の垣根沿い、電柱などでよく起きますので散歩時はそのような場所で排尿させないように
すること、そして犬に最初に歩かせない様に飼い主が主導権を握ること。
また去勢手術でもこの行動はおさえられることもあります。

身体を触らせる すべての通行権は飼い主が持つ


身体中のどこでも優しく触れたり 身体を拘束することができますよう 一日中なんども繰り返します。
門 玄関 戸など必ず飼い主が先に出ます。また飼い主がそこを通る時も またぐのではなく どかせて
通ります。(ただ問題行動のでている犬や自己主張の強い犬対して 危険が伴う場合あります)
これら全てのの対応は飼い主の一貫性 毅然とした態度 で接する事が大事です。


犬を知り理解することで 家族としてのすばらしい関係が築き上げられた時にこそ
本当の意味での人生の伴侶犬になるのではないでしょうか
                                         
仙台てっつ犬猫動物病院から